診療のご案内 ADHD診療に関するQ&A
Q. 初診で診断してもらえますか?
基本的には初診後、心理検査を受けて、その結果が出てからADHD診断の可能性についてお伝えするので最低3回の受診が必要です。
Q. 診断がはっきりしないこともありますか?
あります。
軽症の方やADHDに自閉症スペクトラム症(以前のアスペルガー症候群を含む広汎性発達障害)も持っている方は診断がはっきりしなくなる可能性があります。
成長の過程で精神的・肉体的虐待を受けていたり、他の精神的な病をお持ちの方は(両方お持ちの方も多いです)診断に時間がかかることがあります。
Q. 大人・成人とは何歳からですか?
当クリニックでは法律的な意味での成人ではなく、義務教育が終わった中学校卒業後の15歳以上の方を対象として診察を行います。
Q. 母親が同伴すると診察時間が60分になるのはどうしてですか?
ADHDはご本人の記憶が曖昧な小さい頃の情報が重要であるため、母親(ないし、母親的な役割をされた方)からの情報が診断のポイントになるためです。
もちろん、母親が同伴できない方は幼少期のご本人の様子(チェックリストを中心とした様子)を書いた手紙などをお持ちいただき、可能であれば母子手帳、幼稚園・保育園の連絡帳、小学校のあゆみ(通信簿)をご持参いただくと助かります。
Q. ADHDではないと診断を受けた場合、他の病院に行かないといけませんか?
ADHD以外で診断を受けた場合でも継続して診察させていただきます。
Q. 他の病院でADHDと診断を受けた場合、初診でないといけませんか?
ADHDに限らず、通院先の病院を変える場合は「初診」での対応となります。
Q. ADHDと診断を受けた場合、自立支援医療の適応となりますか?
申請は可能ですが、適応となるかどうかは自治体の判断となります。
Q. ADHDと診断を受けた場合、精神障害者年金の適応となりますか?
ADHDの診断では精神障害者年金の適応とはなりません。
Q. 予約(初診・再診)を忘れてしまった場合、当日の受診は可能ですか?
初診・再診ともに担当医の外来枠に空きがあれば受診可能なこともありますので、
まずはお電話ください。初診の受診を忘れてしまった場合、申し訳ありませんが再度後
日の初診予約を取り直していただきます。
Q. 初診のときに会社の上司が同伴しても良いですか?
可能ですが、初診時の診察時間は60分ではなく30分となります。
Q. 初診の予約日時に遅刻したら診て頂けますか?
受診時間が短くなる可能性はありますが、受付時間までに来院して頂ければ受診可能です。
Q. カウンセリングはありますか?
ご希望があればADHDに効果があるとされる認知行動療法を中心に公認心理師によるカウンセリングを行います。
Q. 心理検査以外に検査は必要ですか?
血液検査と心電図検査を行います。血液検査を行う理由は、甲状線機能亢進症などのADHDに似た病気を見分けるためです。心電図を行う理由は薬物療法が可能かどうか確認するためです。
Q. ADHDと診断された場合でも薬は飲みたくないのですが?
もちろん薬を飲まずに環境調整や認知行動療法といったカウンセリングを受けて頂くことも可能です。