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「べき思考」との付き合い方
2025-4-11
私たちは日常の中で「しなければならない」「~すべきだ」といった【べき思考】にとらわれがちです。これらの思考は、目標を達成するために自分を奮い立たせる原動力としては良い効果が期待できます。しかし、これが強すぎると自分を追い詰め、プレッシャーを感じさせることにもなります。「べき」と思うことで、できなかった時の自己批判や不安が生まれやすく、こころの負担が大きくなってしまうのです。まず大切なのは、こうした思考が自分の中にどれくらいあるか気づくことです。自分の中で当たり前になっている考えの中に「べき」が隠れている可能性があります。「~しなければならない」という考えが自分をどう感じさせるのか、少し立ち止まって見つめ直してみましょう。次に、その思考を柔軟に変えていくことが大切です。「~しなければならない」を「~してもいい」「~することが大切だけど、完璧じゃなくても大丈夫」と言い換えるだけでも、心が軽くなることがあります。また、完璧でない自分を受け入れることも大事です。失敗や不完全さを許すことで、心の余裕が生まれます。完璧を求めすぎず、現実的にできる範囲の目標設定をすることが、ストレスを減らすポイントです。「まぁいいか」と思えたら、それはこころが柔軟に動いているサインでしょう。3月のデイケアアサーショントレーニングプログラムでは、このようなテーマを話し合いました。今後も心理学にまつわるテーマをもとに、生きやすさにつながるようなプログラムを行っていけるよう考えています。ご興味がありましたらぜひご参加ください。